松本市の企業を取り巻く人材環境は、かつてない変化の時を迎えています。少子高齢化による労働力人口の減少、若者の都市部流出、採用活動の難航──これらは事業の継続や成長を阻む大きな要因となっています。
こうした課題に立ち向かうため、松本商工会議所は令和4年度より「地域の人事部松本」として、関東経済産業局の事業に参画。3年間にわたり、採用支援や若手社員研修、学生と企業をつなぐプロジェクトなどを展開してきました。令和7年度からは、この取り組みを地域主体で継続・発展させ、自走化の第一歩を踏み出しました。
ロゴマークについて

このロゴマークは、地域の人と企業をつなぎ、未来へと導く存在であることを表現するためにデザインしました。基調となる「T」は「TSUNAGU」の頭文字であり、人と人との架け橋を象徴しています。右上に伸びる赤い矢印は、情熱と前進、そして成長への意志を示し、ブラウンは信頼感と地域に根差した安定性を表しています。
全体として、地域の人事部としての使命感と、人生100年時代の生き方、働き方、そして企業の持続的な発展を視覚的に表現しています。
地域の関係機関との連携イメージ

地域の人事部の活動は、地域の関連機関と連携したナレッジコミュニティです
これまでの主な取り組みと成果
◆ 副業・兼業人材活用「複活事業」
専門スキルを持つ副業・兼業人材と地域企業をマッチング。中小企業がフルタイム雇用では得にくい力を、ピンポイントで活用できる仕組みです。
- 参加企業:17社
- 提案数:102件
- マッチング成立:12件
事例:
- 製造業での社員参加型・新商品開発
- 居酒屋や小売業での新規事業支援(ECサイト・営業資料など)
◆ 大学連携インターンシップ
信州大学や松本大学の学生が地域企業の課題解決や魅力発信に挑戦します。
- 短期インターンシップ(取材・魅力発信など)
→ 「シンダイガイドHP」に掲載 - 長期インターンシップ(社長や社員と共に新商品開発など)
令和5年度は7社・8名の学生が参加。NPO法人MEGURU(塩尻市)とも連携しています。
◆ エンゲージメント向上セミナー
若手社員が「やりがい」「働きがい」を実感し、前向きに働ける職場づくりを支援するセミナーです。
信州大学・藤尾宗太郎特任助教が講師を担当。
- 自分の価値を知るワーク(人生曲線など)
- 毎年異なるテーマで新事業を企画
- 令和5年度:「おやき」プロジェクト
- 令和6年度:「3Dプリンター」プロジェクト
これまで24社・50名が参加し、企業間の交流の場にもなっています。
ビジョンとこれから
「地域の人事部つなぐ」は次のようなビジョンを掲げています。
人と人・人と社会をつなぎ、共に創り、共に生きる。働く人すべての人生を豊かにしていく。
そして今後は、こうした取り組みを一過性のものではなく、地域社会を支える“人材システム”として定着させることを目指しています。地域全体で人を育て、人を活かす仕組みづくりへ、これからも挑戦を続けていきます。

